2023年11月5日、SMBC日本シリーズ2023の決勝戦が行われました。
結果、阪神タイガースがオリックス・バファローズに7-1で勝利し、日本プロ野球の頂点に。
今回の決勝戦は7日間におよぶ激闘で、肉体・精神ともにALL OUTして戦っていたことと思います。
そもそもプロ野球というのは非常にタフな業界で、この2チームにおいては3月のオープン戦からずっと走り続けていることになります。
ほぼ毎日のように試合が行われ、その一球、その一振りが処遇に反映されるような厳しい世界であることを踏まえれば、あれだけ高い報酬をもらっているのも納得ですよね。
ところで、そんな日本プロ野球界の頂点に立った選手たちは、一体どれくらい年俸がアップするのでしょうか?
サラリーマンの世界でも、全国トップの営業部に輝いたらボーナスは期待できるでしょうし、昇進のチャンスかもしれません。
気になるので、調べてみました。
現状確認:阪神タイガースの平均年俸
まずは現状を確認します。
阪神は12球団中7位(セ6球団中では4位)の4345万円。
引用元:阪神は安くて強い(2023年球団別年俸)
私の感覚からすると、かなりの高給取りですが、日本プロ野球界では低い方みたいです。
直近10年をみると、3000万円から4500万円の間くらいで推移しており、これくらい幅があることを踏まえるとやはりチームの業績が影響しそうですね。
過去優勝チームの平均年俸上昇率
では、昨年の日本シリーズで優勝したオリックス・バファローズの平均年俸を見てみましょう。
まずは2023年度(優勝後)は以下の通りです。
平均年俸 3976万円
引用元:2023年 オリックス・バファローズ(オリックス)の年俸ランキング
最高年俸:6億5000万円
平均年齢:26.15歳
登録選手数:82人
続いて、2022年度(優勝前)は以下の通りです。
平均年俸 3442万円
引用元:2022年 オリックス・バファローズ(オリックス)の年俸ランキング
最高年俸:4億円
平均年齢:26.29歳
登録選手数:82人
これらのデータに基づくと、オリックス・バファローズの優勝後の平均年俸上昇率は+15.5%(+534万円)です。
…いや待てよと。鋭い方は気づかれているでしょう。
最高年俸の山本由伸投手(今年の決勝でも大活躍でしたね!)が4億円から6億5000万円にアップしており、登録選手数82人分に換算しても、彼1人で平均300万円もの押し上げ効果があるのです。恐るべし。
念のため、もうひとつ事例を見ておきましょう。
一昨年の優勝チーム、東京ヤクルトスワローズの平均年俸です。
まずは2022年度(優勝後)は以下の通りです。
平均年俸 4595万円
引用元:2022年 東京ヤクルトスワローズ(ヤクルト)の年俸ランキング
最高年俸:5億円
平均年齢:26.94歳
登録選手数:74人
続いて、2021年度(優勝前)は以下の通りです。
平均年俸 4035万円
引用元:2021年 東京ヤクルトスワローズ(ヤクルト)の年俸ランキング
最高年俸:5億円
平均年齢:26.71歳
登録選手数:73人
これらのデータに基づくと、東京ヤクルトスワローズの優勝後の平均年俸上昇率は+13.9%(+560万円)です。
上記2チームの事例から、優勝チームは平均して13〜15%程度の年俸上昇が見込めそうですね。
但し、いずれにしても各球団のポリシーや個々選手の事情によって決定するものであるため、あくまで直近実績に基づく想定である点、ご注意ください。
番外編:優勝による賞金
優勝チームと個人タイトル、それぞれに賞金があるようです。
優勝チームには、各テレビ局より総額250万円の賞金。
個人タイトルは以下の通りです。
- 最高殊勲選手賞 = MVP:
各NPBパートナーより総額700万円 - 敢闘選手賞:
日本野球機構より100万円 - 優秀選手賞(3名):
日本野球機構より100万円 - SMBCみんなの声援賞(1名):
株式会社三井住友銀行より100万円
つまり、MVP獲得は年俸アップ以上の報酬インパクトがあるということですね。(もちろんMVPレベルの活躍なら年俸も大幅アップかと思いますが)
以上、優勝チームの年俸と賞金についてまとめてみました。
またメジャーリーグでは大谷翔平選手が大活躍していますね。その成功の秘訣ではないかと噂される中村天風著『運命を拓く』についても分かりやすく要約しているので、ぜひご覧になってください!